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皮膚科

85歳男性、日光角化症 (武蔵小杉病院皮膚科 安齋眞一、荻田あずさ)

概要

6ヶ月前より右頬部(ほほ)に表面がかさかさした紅斑が出現し、軽快しないため当院皮膚科外来受診した。

初診時現症

右頬部(ほほ)に5×20mm大の鱗屑(かさかさした角質)が付着した紅斑(赤み)がある。自覚症状はない。

主な検査所見など

診断と鑑別診断

露光部(日に当たる部位)に好発する前癌性病変で、長年の紫外線照射により生じます。顔面、口唇、手背に多く、湿疹や老人性色素斑(シミ)と間違えられていることもあります。臨床所見は厚い角質や、かさかさを伴う紅斑です。
放置すると転移する癌へ移行こともあります。

治療方針

皮膚科専門医に受診し、必要なら皮膚生検検査をしましょう。
治療はイミキモドクリーム外用、外科的切除、冷凍療法ががあります。

治療経過の総括と解説

遮光と日焼け止めの使用(PA2+以上、SPF20以上)が大切です。日焼け止めは1日1回塗布だと汗や皮脂でとれてしまい効果不十分ですので、数時間ごとに塗り直すようにしましょう。

参考文献